経営者の変わらない疑問・新しい疑問
とあるベンチャー企業の役員からのご相談
- 現場の技術者がドキュメントは書くべきでないと言っている。
最近はそういうモノですよ、それがアジャイルですよ と。
本当にそれで大丈夫なのだろうか? - 技術者が「この会社は常に最新技術を使わせてもらえるから勤めている」と言っているが、その技術を誰も評価していないように見える。会社の情報システムとして大丈夫なのだろうか?
- 創業以来突っ走ってきたがそろそろ自社の情報システムが障害やセキュリティインシデントを起こさない事を担保したいのだが、どうすればそれが実現できるだろうか?
- 人事総務の社員が辞めた時に注意すべき事はわかるが、IT技術者が辞めた時に何を注意したらいいのかがわからない。
引継ぎは十分に行われているのだろうか? - 開発加速のために技術者を追加採用したいが、なかなか採れない。
採れても長続きしない人が多い。
最近では外注化したいと考えているが、技術者の反対に遭って困っている。
ここには長年変わらない経営者の疑問があります。
その一方で近年目立つようになった種類の新しいタイプの疑問も含まれています。
いずれの疑問にも単純な回答は無く、顕在化した疑問の裏にある課題を踏まえて個別に判断するのが望ましい --- のですが、そんな迂遠な事を言ってはお役に立てません。
どんな組織・どんなシステムでも有効に機能する、共通の汎用的な対応策は無いものでしょうか。
私は「ある」と考えています。
このケースについて考えたこと・実施したこと・起こったことなどを書き綴ってゆきます。